2011年4月8日金曜日

第二回

では早速ですが第二回

ピカソのすごさってなんだ?

なんかわかりやすい個人的な美術解釈のようになりそうですが、まぁ気にせず。そのうちコアな話題にも触れていきます。


前回、中学、高校美術を話しにあげたので今回は誰でも、本当に美術と言う言葉を聞いたら真っ先にあげる作家ベスト3に入るピカソ(あとはゴッホとかかなぁ)に関して知っている限り書いていこうかと。

私の高校時代の教科書にもピカソのゲルニカが載っていました。

小学校の頃、「ピカソの絵は誰でも描けそう、何がすごいのかわからない」と私は思っていました。恥ずかしい話ですが正直大学に入っても何かすごいって事くらいの認識でしかなく、特に深く調べようとは思ってもなかったのです。


みんながすごいというし、色んな教科書本を見ても必ずどこかに載ってるからすごい。


それぐらいの認識でした。結構みなさんそんな感じじゃないですか?(よく知っている方がいたらすいません)

ではピカソのすごさから


本名:パブロ、ディエーゴ、ホセ、フランシスコ・デ・パウラ、ホアン・ネポムセーノ、マリーア・デ・ロス・レメディオス、クリスピーン、クリスピアーノ、デ・ラ・サンティシマ・トリニダード
(ウィキペディアより(博士としてあるまじき出展所ですが・・・笑))

すごい(笑) 苗字、名前、ミドルネーム、あとは何だろう?
以前外国生まれ育ちの日本人が日本に定住するときにミドルネームを登録できないため、「鈴木 クリス裕太」にするか「鈴木クリス 裕太」にするか選べたという話を聞きましたがこの場合は・・・

くだらないことは置いときましょう。

ではピカソは本当にすごい作家なのでしょうか?
たしかに絵画は高額で取引されている。少しかじったことがある人なら知っているでしょうが、ピカソの14~20歳の頃の絵などを見ると、すごく写実的で一般的に「綺麗」と言える絵の技量を持っていることがわかります。

先に断りますがここからは、ウィキペディアを先ほど引用しましたが、調べれば簡単なことより個人的な見解もふくめていきます。

まずピカソの作品数は約20万点ある(版画が殆どですが、油絵だけでも1万点以上あるそうです)。
ここで版画は沢山刷れるのでおいといたとしても、1万~2万点に及ぶ一点ものの作品数に着目します。
1日1作品→1年365作品→30年で約1万作品

挿絵なども含めると1日1作品では収まりませんね。実際ピカソは若くから作品を発表し、長生きしているので多いのですが、異常な多さです。

さてそのなかであなたの知っている作品は何点ありますか?

「アビニョンの娘たち」「泣く女」「ゲルニカ」・・・・・・

まぁタイトルまですぐに思い出せるのは数点です。私自身、箱根彫刻の森や海外の美術館で今までに約500~600作品は見てきましたが、総数の0.3%しか見ていないのです。

はて、99%は?

そうです。ピカソはもっとも凄い作家の一人でもありますが、もっとも駄作を作った作家としても実は有名です。

下手な鉄砲数打ちゃあたるんです。
でも打った数が凄すぎて誰も真似できないくらいなんです。
日本野球機構で調べると清原和博選手、全盛期HR争いが凄かったですね。でも三振数では至上最多の1995回だそうです。でもみんなが注目するのはHR。すごい選手だったので三振してバットでも折れればそのときのボールにですら何か価値が付いてしまう。似たようなことがピカソにもおきています。


その数打った、打ちまくった作品の考えの中に後にキュビズムと呼ばれる手法が存在します。

これが「下手そうなのに評価の高い絵」なのです。

絵がうまく、色々と新しい描き方を考えているうちに「全てを同じ画面に描く」という手法の一つがキュビズムです。
実はいきなりこの考えがあったかどうかは定かではないですが、アフリカの民族彫刻(プリミティビズムアートといわれますが)に興味を持ったピカソがその彫刻を元に絵画化していったものが始まりと言われています。


まぁこのあたりは調べてみてください。ピカソなら沢山の情報が出てきますし。

とりあえず今回言いたかったことは、ピカソはものすごく有名だけれども、有名になるべくしてなった、そりゃこれだけの作品数を発表してますから。ということなんです。


私自身よく感じるのはアートを説明する上でピカソほど役立つ作家はいないと同時に、ピカソほど説明に使いづらい作家はいないとおもいます。


なぜならみんな知っている作家なのに知っている作品はほんのごくわずかなのですから。

今回はこんなところで。たいして深い話ではありませんが、のちのちキュビズムも取り上げたいと思います。

では第三回乞うご期待!

0 件のコメント:

コメントを投稿